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田宮賢一のつぶやき

 自民党の復党が問題になっています。両中川氏が「筋(理)」と「情」が対立している構図です。私は、この対立の構図は、アホなマスコミが、アホな自民党議員の言葉によって作り出した、間違ったものと思っています。

 「理」と「情」は、本来対立すべきことではないと思っています。夏目漱石も「知に働けばカドが立ち、情にさおさせば流される」と言っていますが、浅薄な考えです。「理」と「情」が対立している時は、その根本原因がおかしいに決まっています。その根本原因に目を向けないから対立するのです。

 今回の復党問題の本質は「筋を通して、踏み絵を踏ませる」か。「情において、何も求めず戻す」かが、本質的な問題ではありません。本質は小泉前総理の、アメリカの保険会社に国益を売り渡す、「為郵政民営化」解散。ムダな総選挙にあります。小林興起や、亀井静香は、それを見破って、反対したわけです。この小泉の行為を総括せずに、筋も情もありません。この小泉の行為が、根本的に間違っているから、未節の所で、筋(理・知)と情が対立せざるを得ないのです。

 歴史上にも有名な話があります。三国史、孔明の「泣いて馬謖を切る」です。「泣いて」(情)と「切る」(理)が対立しています。これも未節の対立です。この対立を生み出した根本原因は、アホな馬謖が孔明の命令を無視して、ムダな戦いをやり、大敗北したことにあります。この根本原因を見ないで、筋を優先させて切るべきか、情を優先させて、許すべきか、の議論はナンセンスです。2,000年以上前のナンセンスな議論が今でも行われているのは、笑止です。

 それにもう一つ理解されていないというか、混同されている論点があります。
 「情」には、レベルがあると言うことです。造反議員への情と、天下国家、国民への情は、そのレベルにおいて全く違います。
 公人、賢人は、高いレベルにその「情」をおくべきです。このレベルの違いを無視して情を議論するのは、愚か者の行為です。そして、この「情」のレベルは「理・知」によって成長します。

田宮賢一のつぶやき Vol.90 平成18年12月9日
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